日本全国のIT関係者は気づいてる。おバカなTSUTAYA図書館はお勉強が必要なようです。(上)

トピックス 15年10月29日 13時20分
このエントリーをはてなブックマークに追加
おバカですよね〜 CCCの図書館運営担当者。そして自治体の担当者。
ぜひ リレーショナルデータベース(以下、RDB)」について勉強してください。

巷を賑わせているCCC運営図書館による独自分類問題と、それによる利用者および司書の疲労と疑念は全て、 RDBの考えが欠落しているから起こっているわけです。

世界中のIT関係者はこの問題の解決策を全員知ってますよ。ITをかじった学生でも答えがだせる程度のハナクソみたいな問題。

図書館は物理データベースである

この基本に立ち返えれば、誰も疲れない上、CCCが目指している「ライフスタイル提案型分類」「新しい情報と出会える図書館運営」も叶えられるんですよ。いやあRDBって素晴らしい。


池波正太郎の小説とクレープのレシピ本。どっちを移動させる問題


アマゾンだって、Facebookだって、YahooだってGoogleだってそう。最近のウェブサービスでは、意図した情報以外にも、新しい情報を発見できるようにできています。

例えば。


「じゃがいも買いましたね?新製品のカレーのルーはいかがですか?」
「 池波正太郎の小説買いましたね?軍鶏鍋セットはいかがですか?」



ウェブサービスでは「データベース」という箱に全ての情報が収まっていますが、上の例でいうと「じゃがいもとカレールー」「池波正太郎の本と軍鶏鍋セット」が同じ棚の隣同士に収まっているわけではないんですよね。

同じ棚に収めて混乱させているのがCCC。だからちゃんちゃらオカシイことになるんですよ。


RDBでは「これとこれは繋がりがあるかも」という関連情報は、別に収めるルールになっています。

そうすることで「池波正太郎が実はクレープ大好き人間だった!」という新事実が発覚したとしても、「池波正太郎=クレープ好き」という「繋がり情報」だけを追加すればいい。棚をこじ開けてスペースを確保する必要がないんです。

CCC運営の図書館でこれをやろうとすると「池波正太郎の本、クレープの本、どれをどちらの棚に移動させるべきか?」という不毛な問題が発生します。

池波正太郎好きにとって、クレープのレシピは嬉しいかもしれない。けれど、クレープのレシピを探す女子高生にとっては、池波正太郎は必要ないんですよ。

だからと言って、

「池波正太郎好きはクレープ本も望むだろうから、クレープのレシピ本を池波正太郎の棚に移動させよう」

なんてした日にゃ、クレープ本を目当ての人は絶対に探し当てることができません。


RDBなら「司馬遼太郎がクレープ大好き人間でも問題なし」



さらに司馬遼太郎も実はクレープ大好き人間だった!という新事実が発覚した日には、CCCの図書館担当者はどするつもりでしょうね?


「司馬遼太郎と池波正太郎、どちらにクレープのレシピ本をおけばいいのだろう・・・」


もはやコントの世界です。住民投票で決着つけるつもり?

「豊臣秀吉もクレープ好きだった」
「いや、織田信長が日本で最初にクレープを食べた人間かもしれない」以下ループ。

ところがリレーショナルデータベースの基本に立てば、司馬先生はクレープがお好きという関連情報を追加すれば済む話です。

繋がり情報は別においておくこれがミソなわけです。
こうすることで、いくらでも情報に広がりを持たせることができる。お好きなように提案型のサービスが提供できるわけです。

はい、CCCの図書館運営担当者、わかりましたか?

図書館においては新しい価値観や新しい情報を得るたびに、棚の移動、本の移動を繰り返していては、誰も得をしません。返品できたり売れていったりして随時入れ替わる書店との大きな違いですね。


情報に優先順位はありません。シーソーゲームとなる分類は、破綻していると気づきましょう



RDBの世界では「正規化をしましょう」という基本ルールがあります。そして本の分類にも「日本十進分類法 (NDC) 」などの基本ルールがあります。これも一種の正規化と言えるでしょう。

正規化のいいところは類似の情報が自然と集まる点。


「クレープレシピ」「生クリーム系クレープ」「お惣菜系クレープレシピ」「スポンジケーキの基本」「生クリーム活用レシピ」「いろはに小麦粉」「揃えておきたい基本調理道具」



そして人間の興味関心も同じように、グラデーション状、同心円状に広がるものです。

さらに情報に優先順位はなく、ただの1データにすぎません。これを分かっていないTSUTAYAはじめ、最近の書店。

「司馬先生も豊臣先生も織田先生もクレープ好きだから、クレープ本を分散させよう」となると、初めてクレープが作りたい女子小学生は、司馬先生と豊臣先生と織田先生について学ばないと、一生クレープを作ることができません。

このようにシーソーゲームになってしまった時点で「情報の分類方法としては間違い」であると気づきましょう。


正規化を基本とした上で、RDBでいう「関連情報の表現方法」を図書館にも追加すればいいのですよ。そうすることで、無限のライフスタイルを提案することができるんです。

という実は簡単なお話。(下)に続きます。
(たねの)